たいせつにしていること

自己肯定感を育てる

子どもは「無条件に永遠に愛される」という確信を持つことで、安心して自立に向かうことができるもの。私たちは、子どもの気持ちに寄り添い、受け止め、望んでいることはすべて「過保護」にしてあげています。「過保護」が自立を妨げないか不安に思われる方もいるかもしれません。しかし、子どもは愛される存在であると実感すれば、いずれ自ら望んで自立していくのです。
私たちは、幼児期に「自己肯定感(セルフエスティーム)」を育てることが何よりも大切だと考えています。

過保護と過干渉

風と緑では「過保護=○」「過干渉=×」を念頭に保育を行っています。子どもの望んだことをすべて受け入れ、十分に手をかけてあげることで、「自分は愛される存在」であると実感できるようになります。「愛される存在」であるという土台をしっかりと築き上げることが大切で、この上に自己肯定感が育まれると自分に自信が持てるようになるのです。
反対に「過干渉」がなぜダメなのかというと、主体が大人にあるからです。大人の都合の良いように子どもを操るのが「過干渉」であり、子どもの主体性の芽を摘んでしまうことになります。
子どもを「ひとりの人格のある存在」としてみることは、私たちの基本の考え方です。
子どもは必ず「自分で自分で」と自らやりたがる時期があります。その時には手を放してあげることが大切です。
自ら取り組みたいと主張する子どもに「やってあげる」というのは過干渉です。せっかくの成長の機会を奪ってしまうことになります。
過保護と過干渉は同一視して見られることが多いですが、全く反対のかかわり方なのです。

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ダメと言わない保育

私たちは、子どもに「ダメ」という否定的な言葉を使いません。例えば、廊下を走っている子がいたら、「走ってはダメ」ではなく「歩こうね」と声を掛けます。なぜなら、強い言葉で注意しても、なぜ走ってはいけないのかに気付かなければ、「先生に怒られるから走らない=先生が見てなければ走ってもいい」となってしまうからです。廊下を走ることの危険性に気付いた子は、友だちにそれを教えてあげることができます。
日常生活で起こる子どもたちのもめ事や問題行動を目にしたとき、まずはその子の気持ちを尊重することを第一にしています。問題ある行動を注意しないということではなく、一人ひとりの育ちに寄り添いながら、子ども自らが気付き、省みられるように声を掛けます。それが子どもの「存在を認めてあげる」ことに繋がり、その子は自信をもてるようになるのです。